中央ろうきん社会貢献基金 助成事業のあゆみ
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 2017年には「土でつくったトンネルにロケットストーブの煙を通すベンチ」、2018年には「周辺の土でつくった土壁に、松の倒木の丸太を埋めた“コードウッドハウス”」をつくるイベントを開催し、DIYの雑誌にも大きく取り上げられた。「毎週日曜、8回連続のワークショップには希望者が殺到。京都から通う人もいたので、空き家を改修し、お試し滞在ができる宿泊施設を用意しました。」 その甲斐あって、この年、北杜市はある雑誌の「住みたい田舎(人口10万人以下)ランキング」で1位を獲得。室田さんも約50組の家族の移住を支援している。 「ろうきんの助成金は自由度が高くて使いやすく、建築分野にまで活動を広げることができました。活動に興味をもつ人やボランティアも増えました。全員、北杜市に移住してほしいわけではなく、こういう生活スタイルもあることを発見してほしい。仕事や学業に疲れた方の研修としても活用していただき、ここでの体験で元気が出る人を増やしたい。夢は5、6家族が助け合いながら暮らすコミュニティを北杜市の山中につくること。ここでの暮らしがモデルケースとなり、全国の田舎に広がったらうれしいです。」住みたい田舎1位を獲得 約50組の移住を支援助成プログラム4年間の活動2015年度任意団体をNPO法人化。地元の木などで小屋を建てるワークショップを開催。2016年度北杜市の子どもたちと、ツリーハウスを建てるワークショップを開催。2017年度ロケットストーブの熱で温める「cobベンチ」をつくるイベントを開催。1年目2年目3年目2018年度「コードウッドハウス」を建てるワークショップを開催。さらなる飛躍へ北杜市にコミュニティをつくり、そのモデルが全国の田舎に広がることを目指す。4年目コードウッドハウスの内装コードウッドハウスの外観自作した竹筏で川下りコードウッドハウス 壁づくりタイルベンチ制作【みんなの街】HPはこちらからhttps://mina-machi.org団体ホームページ【みんなの街】インタビュー動画はこちらからhttps://chuo.rokin.com/about/csr/kikin/〈中央ろうきん〉スペシャルムービー めまぐるしく変化し続ける現代社会のなかで、自分らしく生きることが難しくなっています。そうしたなかで、地域の豊かな自然の魅力を生かした、新しい事業モデルに共感し助成を決定しました。社会で生きづらさを抱えた方が田舎での体験を通じて、自分らしい生き方を見つけるきっかけになっています。 〈中央ろうきん〉はこれからも、夢や希望を描ける社会の実現に向けて取り組む人々・団体をサポートし続けます。助成を決めた意義10中央ろうきん社会貢献基金助成事業のあゆみ−中央ろうきん助成プログラム助成団体レポート③

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