中央ろうきん社会貢献基金 助成事業のあゆみ
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総括REPORT 2011~2018年の8年間にステップアップ助成を受けた33団体に、メール添付でアンケート調査を実施。伝達できた31団体のうち25団体から回答(前期4年で10団体、後期4年で15団体)がありました。〔回答団体の属性〕 25団体のうち22団体の回答者は助成当時の担当者。他の3団体は担当者ではなかったが、自由記述を見ると助成当時のことについてよく理解しているように見受けられました。〔助成による活動の満足度〕 右記グラフ1の通り「大変満足」が21団体(84%)、「やや満足」が4団体(16%)、満足度は大変高い結果となりました。〔助成後の活動〕 右記グラフ2の通り、殆どの団体が活動を継続しています。また、各団体の資金源は、自主事業収益、17団体(68%)、行政からの補助と会費や寄付がそれぞれ4団体(16%)。自主事業収益と会費や寄付を自主財源と呼べば10団体(40%)になり、逞しく自立した姿がうかがえました。〔組織基盤への影響〕 助成によって、その後現在までに自らの組織基盤にどんな影響があったかに対し、「大きな影響」が14団体(56%)、「一定の影響」が10団体(40%)で合わせると90%を超えます。「まったく無かった」はゼロでした。過半の団体で組織基盤に大きな影響があったことは評価できます。〔地域社会への影響〕 地域社会にどのような影響があったかを聞いたところ、「大きな影響」が9団体(36%)、「一定の影響」が15団体(60%)で合わせると90%を超えます。「まったく無かった」はゼロ。組織基盤への影響ほどではないが、一定の社会的インパクトを与えることができたと評価できます。〔まとめ〕 以上の集計から見る限り、スタート助成からステップアップ助成に進んだ団体は助成終了時の満足度も高く、その後の自組織の基盤強化や地域社会に対しても、大きな影響を及ぼすことができました。●継続助成の仕組みや人件費についても一部認めていただいたり、定期的な報告会や、助成団体同士の交流など、組織やその活動を育てることを大切にしてくださった助成事業だと思っています。こうした形の助成事業がもっと一般化していくことを願います。●助成を受けた4年間は、一歩進んだら人とつながり、また一歩進んだら地域につながり、また一歩進んだらその先のビジョンが見えてくる……それが現実的なカタチになっていく毎日でした。その過程をしっかりと支えてくれたのが、この助成プログラムだったと思います。●このような支援は継続していくことこそ効果があるものです。一年一年その活動を振り返り検証し、更に強化を図ったり新たな方向を模索したりしていく必要がある。そのような観点から、3~4年間にわたる助成はとても貴重であると考えます。●パートナーミーティング(贈呈式)やフォローアップミーティング(中間報告会)をはじめ、担当者の方が丁寧に活動を支えてくださり、アイディアをいただきました。●助成対象団体が一堂に会す贈呈式には大いに驚かされた。そこで知り合った方の活動を見学させてもらったり、私たちのその後の事業で協力いただいたりと、交流が続きました。山岡 義典特定非営利活動法人市民社会創造ファンド 理事長ステップアップ助成に進むことで得られたもの―助成後アンケート調査から1助成プログラムに寄せられた意見2多様な活動を支えた18年間中央ろうきん助成プログラムの意義とは84%60%終了4%16%大変満足発展したやや満足縮小20%同程度16%2006年パートナーミーティング(贈呈式)2013年フォローアップミーティング(中間報告会)10周年記念冊子グラフ2 活動継続の動向グラフ1 活動の満足度15−中央ろうきん社会貢献基金助成事業のあゆみ

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