中央ろうきん社会貢献基金 助成事業のあゆみ
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助成団体REPORT アメリカで「自然保護団体のプログラム」を学んだ塚本竜也さんは、実践のために2009年、「トチギ環境未来基地」を創立した。 「若者5、6人が3ヵ月共同生活しながら森林を整備し、人生を見つめ直すプログラムですが、ひきこもりの子をもつ保護者からの問い合わせが増え、彼らの就労支援のために、若者応援ファンドに応募しました。」 助成金で、2017年に県内の若者支援団体と「みどりの中間的就労訓練」を開始。「障がい者施設の森や学童保育に利用している廃校の裏山の整備、自然公園のオブジェづくりなどの仕事を、働く意欲をもつ、ひきこもりの若者に提供し、1日2,000円の奨励金を支給することができました。」中山間地域の里山再生と若者就労支援でつなぐ想い栃木県の中山間地域の里山を、働くことを希望する若者達と再生する「トチギ環境未来基地」は2009年に任意団体として創立し、2010年にNPO法人格を取得。社会貢献活動拠点づくり事業、Conservation Corpsプログラム※の実施、地域の人々・若者・企業などを対象とした短期ボランティア活動、リーダー養成事業、若者自立支援団体との連携による人と緑を育む森づくり事業などを行い、その活動はより多様な人々を巻き込んだものへと発展しつつある。里山整備の仕事をつくりひきこもりの若者に提供特定非営利活動法人 トチギ環境未来基地 栃木県創造の森自然公園の整備福祉施設の森代表の塚本 竜也さん※Conservation Corpsプログラム…米国で開催され、年間20,000人以上の若者が参加する。環境保全や自然の再生を進めるとともに、次の担い手を育てる、実践的プログラム。19−中央ろうきん社会貢献基金助成事業のあゆみ

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