中央ろうきん社会貢献基金 助成事業のあゆみ
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若者応援ファンド1年間の活動2019年度神奈川県立田奈高校と神奈川県立大和東高校で校内居場所カフェを運営。生徒が在学中に地域の企業と連携して、アルバイトとして有給で就労体験を積める「バイターン」を実施。さらなる飛躍へ校内居場所カフェを運営する人の養成講座や、養成講座の講師の育成に取り組み、全国にクオリティの高いカフェを増やしていくことを計画している。 「ボランティアとして参加した地域の主婦や音楽家、プログラマー、大学生など、学歴も職種もさまざまな、親や先生以外の“大人のサンプル”と出会うことで社会資源を増やし、人生の選択肢を広げるのが狙いですが、制度のはざまにある事業で、公的な予算がつきにくい。事業推進のため『中央ろうきん若者応援ファンド』に応募しました。そんな活動の意義を理解していただき、2019年度の活動を助成金で支えることができました。おかげで、地域のボランティアは300~400人まで増え、バイターンの連携企業も増えた。これを弾みに、行政に働きかけ、いずれは公的な事業にしたいと思っています。」 家や職場以外のサードプレイス「居場所居酒屋」や、ひきこもりの若者の居場所「よこはま北部ユースプラザ」の運営を通して、卒業生の相談にも乗っている。 パノラマの「校内居場所カフェ」は全国に広がりつつある。神奈川県内だけで15ヵ所、全国には50ヵ所以上のカフェができた。 「カフェ運営者の養成講座や、養成講座の講師の育成に力を注ぎ、全国にクオリティの高いカフェを増やしたい。校内にカフェがあるのが当たり前の社会になることを願っています。」50ヵ所以上のカフェが誕生 運営できる人材を育成ボランティアスタッフの皆さんカードゲームで盛り上がる生徒たちは各々の時間を過ごすカレーを振舞うイベント浴衣イベント【パノラマ】HPはこちらからhttps://npo-panorama.com団体ホームページ【パノラマ】インタビュー動画はこちらからhttps://chuo.rokin.com/about/csr/kikin/〈中央ろうきん〉スペシャルムービー 孤立や中途退学が生じた場合の支援とともに、未然防止に向けた活動が重要となっています。パノラマでは、学校の図書館を学生専用のカフェに活用したり、有給職業体験プログラムを実施したりして、生徒たちの「生きる力」を育む活動を展開しています。そうした点が評価され、助成を決定しました。活動内容が先行事例として他団体への波及効果も期待されています。 〈中央ろうきん〉では、事後の取り組みとともに、未然防止に向けた活動も応援しています。助成を決めた意義22中央ろうきん社会貢献基金助成事業のあゆみ−中央ろうきん若者応援ファンド助成団体レポート⑦

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