「助成金はパソコンや編集ソフトの購入、専門家への謝礼などに使い、自己資金ではできなかった新プログラムの開発に取り組むことができました。」 参加者は「デジタル・ストーリー・テリング※」という手法で過去を振り返り、自分の思いを写真や映像で表現。「自分を変えるのに遅すぎることはないと気づいた」と語る人もいれば、映像制作の魅力にはまり、「医療従事者や支援者向けの啓発ビデオを自分たちの視点でつくりたい」「回復施設の活動に活かそう」と意欲を見せる人もいた。ここからさらに、就労へとつながる取り組みを進めているという。 「依存症当事者による映像表現は自己肯定感を高めるだけでなく、社会参加への道を拓いて社会との分断を埋める。これからも、困難な状況にある人の回復や再チャレンジを後押しする映像を社会に送り出していきたいと思います。」※デジタル・ストーリー・テリング…ビデオカメラやコンピューターなどの機器を駆使し、映像とナレーションなどをつなげた作品を、広く多くの人々に公開する手法。さらなる映像制作に意欲 就労につなぐ支援も継続若者応援ファンド１年間の活動2019年度ギャンブル依存症の若年患者のコミュニケーション能力向上や回復への寄与、就労支援を目的とした映像制作ワークショップを実施。さらなる飛躍へマスメディアのセンセーショナルな映像とは異なるアプローチで、困難な状況にある人の回復や再チャレンジを後押しし、社会の理解を深める映像を送り出していきたい。ワークショップ④カメラの寄贈をいただきましたワークショップ⑤ギャンブル依存症回復施設「グレイス・ロード」 視察【OurPlanet-TV】HPはこちらからhttp://www.ourplanet-tv.org団体ホームページ【OurPlanet-TV】インタビュー動画はこちらからhttps://chuo.rokin.com/about/csr/kikin/〈中央ろうきん〉スペシャルムービー 映像制作というユニークな手法を用いた団体の活動が、ギャンブルを始めとした依存症問題解決や就労支援の一助になればと考え、助成を決定しました。前例のないワークショップを一から企画し、実施していくことは簡単なことではありません。 〈中央ろうきん〉は、依存症などのさまざまな社会問題の解決に取り組む団体を応援しています。助成を決めた意義24中央ろうきん社会貢献基金助成事業のあゆみ−中央ろうきん若者応援ファンド助成団体レポート⑧
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