ダウン症の息子をもつ小柏さんは「障がい者が自由に表現できる場をつくりたい」と2000年、現代アーティストの前島芳隆さんと「工房あかね」を創立。2003年から3年間にわたって助成を受けた。助成金で1年目は長野の障がい者の工房と展覧会を共催し、翌年には「工房あかね」の数人に焦点を当てた展覧会を開くことができた。3年目には作品を縫いつけたTシャツを展示販売し、30~40点が売れた。 「3年継続なので、まとまった計画が立てられました。立ち上げの大変な時期を支えてもらって感謝しています。展覧会の規模は年々大きくなり、メディアで取り上げられる機会が増えました。2010年には、フランスのパリ市立アル・サン・ピエール美術館にメンバー二人の作品が展示されるなど、海外からも高い評価を受けるようになりました。個展を開けるレベルのメンバーも育ってきています。地域の人たちに、障がい者が表現することの大切さが伝わり、他の施設からの視察も増えました。」人のもつ力を信じて障がい者のアートの表現を地域から世界へ発信障がいをもつ人が「その人らしさ」を活かして表現できるアトリエを運営する「工房あかね」。2000年に創立、2002年にNPO法人化。2013年に知的・精神・身体障がい者を対象とする生活介護・就労継続支援B型事務所「アトリエART・ON」を開所。2019年「ART・ON・CAFE」をオープン。アート作品の商品化やカフェの開業を経て、夢は世界へ広がる。助成団体REPORT海外でも注目、高まる展覧会への評価増える取材や視察特定非営利活動法人 工房 あかね 群馬県代表の小柏 桂子さん刺繍アート制作の様子アトリエでの制作活動②刺繍のブローチ刺繍アート作品アトリエでの制作活動①5−中央ろうきん社会貢献基金助成事業のあゆみ
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