SDGs達成に向けた取組み
SDGs(Sustainable Development Goals-持続可能な開発目標)とは、持続可能な社会をつくることをめざし、世界が抱える問題を17の目標と169のターゲットに整理したものです。2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に盛り込まれ、持続可能な社会をつくるために世界が一致して取組むべきビジョンや課題が網羅されています。
SDGs達成のためには各国政府や国際機関だけでなく、企業、労働組合、NPO/NGO、市民一人ひとりの貢献が必要です。特に、協同組合は、これまでも17の目標に関連する取組みを展開しており、SDGsを達成するための多様な民間セクターの一つとして位置付けられています。
SDGsのスローガンである「誰一人取り残さない」や、全ての人々が必要な金融サービスにアクセスでき利用できる状況を目指す、いわゆる「金融包摂」の考え方は、〈ろうきん〉の設立経過や理念、ビジョンとも合致するものです。
労働金庫業態では、2019年3月、(一社)全国労働金庫協会が、全国の労働金庫および中央機関のSDGs達成に向けた統一的な指針として、『ろうきんSDGs行動指針』を策定しました。
当金庫は、労金運動を通じた勤労者の生活向上という〈ろうきん〉の使命を徹底追求することを通じて、SDGsの実現に向けた取組みを展開し、〈ろうきん〉に期待される協同組織金融機関としての役割発揮と社会への貢献を図っていきます。
具体的には、多重債務防止に向けた啓発活動、低利なローンへの借り換えによる勤労者の可処分所得の向上、雇用や生活に不安を抱える非正規勤労者への生活相談や生活資金融資等による支援、勤労者の老後の生活不安に対応した総合的な資産形成支援などを実践していくことにより、社会的課題の解決に取組んでまいります。
ろうきんSDGs行動指針
- 勤労者の生涯にわたる生活向上サポート
- 〈ろうきん〉は、「ろうきんの理念」とそれを実現するための「ろうきんビジョン」に基づき、勤労者のための非営利の協同組織金融機関として、勤労者の生涯にわたる生活向上のサポートに取り組んでいます。〈ろうきん〉は、こうした活動をさらに強化・徹底し、勤労者を取り巻く様々な社会的課題の解決に取り組むことを通じて、SDGsの達成をめざします。
- 労金運動やESG投資の実践を通じた「意思のあるお金」による社会的好循環の創出
- 〈ろうきん〉は、勤労者の大切な資金を、勤労者自身の生活向上のための融資や、社会や環境等に配慮したESG投資などに役立てることを通じて、持続可能な社会の実現に資するお金の流れをつくりだしていきます。
- 非営利・協同セクターとの連携強化による社会課題の解決
- 〈ろうきん〉は、労働組合・生活協同組合などの会員や労働者福祉に関わる団体、協同組織・NPO・社会福祉法人・社団・財団などの非営利・協同セクター、自治体などとのネットワークを強化し、連携して地域における福祉・教育・環境・自然災害などの社会的課題の解決に取り組んでいきます。
- SDGsの達成に向けた「共感の輪」の拡大
- 〈ろうきん〉は、SDGs達成に向けた様々な取組みやその成果を発信し、〈ろうきん〉を利用することがSDGs推進につながっていくことを会員や勤労者など広く社会に伝えることにより、SDGs達成に向けた共感の輪を広げていきます。
労働金庫業態のSDGsの取組みは、(一社)全国労働金庫協会ホームページを参照ください。