CSRトップメッセージ
〈中央ろうきん〉の事業とめざす社会
労働金庫〈ろうきん〉は、働く人がお互いを助け合うためにつくった非営利の協同組織金融機関であり、日本で唯一の働く人のための福祉金融機関です。
1950年に〈ろうきん〉が設立されて以来、「働く人の夢と共感を創造」し、「共生社会の実現」をめざし、丁寧な相談・提案活動や金融商品・サービスの提供を通じて、働く人の経済的地位の向上と地域社会の発展に努めてきました。そして、2001年に関東エリアを主とする1都7県の労働金庫が合併して設立されたのが、「中央労働金庫」です。
このような成り立ちを有する当金庫は、「労働者自主福祉金融」という金庫の本業そのものをCSR活動の中核に据えて、会員・組合員、地域社会、金庫職員とのコミュニケーションを通じて、〈ろうきん〉らしいCSRと共通価値を追求し、持続可能な社会の形成とSDGsの達成に貢献していくことをめざしています。
近年、働く人を取り巻く環境は、気候変動や労働、教育、人権など、多様化・複雑化する課題に直面しています。さらに、度重なる新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、収入の減少や雇用の不安定化をもたらすなど、経済・社会活動に大きな影響を与えています。
そうした変化するESG(環境・社会・企業統治)諸課題を的確に捉えて取組みを進めていくため、社会的責任に係る各種ガイドラインや持続可能な開発目標(SDGs)もふまえ、働く人と地域社会の未来を支え続けていくことが重要となっています。
〈ろうきん〉ならではのCSRの実践
働く人の生活の向上と共生社会の実現を着実に進めていくため、「CSR活動計画」を策定するとともに、「CSR推進委員会」を設置して進捗や取組みの改善・加速につなげています。
社会的課題の解決(会員や社会と共有できる価値の創造・追求)を図りながら、労働金庫の使命である「労働者の経済的地位の向上」にも寄与していくことが、金庫のCSR経営の基本的な考え方となっています。
具体的な解決策として、低利な融資商品への借換えによる可処分所得の向上や、資産形成の支援による将来不安の払拭、災害時に利用できる各種融資制度等、セーフティネット商品制度の充実に努めています。また、すべての人が必要な金融サービスにアクセスできる状況をめざして、金融リテラシーの向上にも取組んでいます。
ステークホルダーと連携し、共助のネットワーク構築へ
当金庫は、労働組合・生活協同組合などの会員や労働者自主福祉運動を進める団体、非営利・共同セクター、自治体などとの連携により、働くことや暮らしの安心を支えるための共助ネットワーク構築に取組んでいきます。
これからも、働く人のための福祉金融機関としての役割を発揮すべく、会員・組合員、地域社会、職員とともに、安心・安全と共生社会の実現に向けて、ろうきんらしい「共有できる価値」を提供し続けていくことで、働く人と地域社会の未来に貢献していきます。