2022年 選考結果
選考委員の所感
本選考所感
一般社団法人 東京労働者福祉協議会 会長
岡田 啓
≪プロフィール≫
1976年(株)京王百貨店に入社後、1980年労働組合執行委員、1994年中央執行委員長に就任。その後サービス流通連合の事務局長、会長代行を経て2012年UAゼンセン副会長、東京都支部長の後、2015年より4年間連合東京会長。2017年より現職。
生きるたのしみ、働くよろこびをすべての人に!
本助成制度“カナエルチカラ”2022 の選考に初めて関らせて頂きました。
応募されたすべての団体が、“カナエルチカラ”のテーマである「生きるたのしみ、働くよろこび」を多くの人たちに実感してもらうために、日々ご努力されていることを改めて知ることができました。私のような素人がこうした素晴らしい活動をされている団体の皆さまに対し、ランクをつけていいのだろうかと本当に困惑してしまいました。
とりわけこの2年間続いている新型コロナ感染症が私たちの社会生活に大きな影響をもたらしている状況下で皆さんたちの今までにないご苦労が眼に浮かんできます。できることならすべての団体に助成することが叶えられればと思いました。
「生きるたのしみ、働くよろこび」をすべての人が実現できる社会の実現を心から祈念いたします。
こうした取組みを長年続けられている〈中央ろうきん〉さんに心から敬意を表します。
立教大学 コミュニティ福祉学部福祉学科
准教授 後藤 広史
≪プロフィール≫
博士(社会福祉学)。社会福祉士・専門社会調査士。認定NPO「山友会」理事/特別区人事・厚生事務組合 社会福祉事業団理事。貧困・ホームレス問題、生活困窮者の「自立」支援。主な著書に「ホームレス状態からの『脱却』に向けた支援」。
柔軟性をもって事業の実施を
新型コロナウイルスの収束が見えない状況のせいか、本年度の応募も、生活に困窮された方や社会的に弱い立場に置かれている人たちに対する活動への助成を求めるものが多かったように思います。なかなか人とつながれない中にありながらも、そうした人々を支援したいという熱い思いを書面を通して感じながら選考をさせていただきました。助成の決定の有無にかかわらず、皆さまの日々の活動に改めて敬意を示したいと思います。
審査項目の観点の一つに、「実現性」(実施内容が明確で、実施体制、実施予算、計画等が適切かどうか)があります。助成金という性質上、そのような観点から評価をせざるを得ないわけですが、コロナ禍ということもあり、またそもそも上述したような活動は、事業を行う中で様々な人との出会いや、また利用者の変化などと併せて、走りながら考える性格のものでもあると思っています。助成決定に至った団体におかれましては当初の計画通り事業を進めていただくことももちろん大事ですが、日々変化する社会の中で計画を見直しながら、事業を実施していただけたらと思っています。皆さまのご活躍を期待しております。
関内イノベーションイニシアティブ株式会社
代表取締役 治田 友香
≪プロフィール≫
マンションデベロッパー、NPO支援組織、起業家支援財団を経て、2013年6月から現職。
次の時代の街・社会の未来を担うエコシステムの形成を目指し、ソーシャルビジネスとその支援人材育成事業、商店街の活性化やエリアマネジメントなど調査研究やコンサルタント事業、資金調達支援事業、不動産利活用事業などに取組む
コロナ禍こそNPOの現場力に期待したい
各地から意欲あふれる提案が寄せられ、コロナ化であっても踏ん張るNPOの現場の今を垣間見ることができました。空き家の活用、IT活用やデジタルシフト、独自の調査を基にした雇用創出の取組み、働く人への支援の仕組みなど、課題解決の手法や着眼点に変化の兆しを感じました。
選考作業はともあれ、基本はNPOに関わる人々自らが楽しんだり、成長が感じられることが大事なのだと思います。一方、助成2年目、3年目の申請については、これまでの実績とともに、なぜこの枠組みでの応援を求めているのかをアピールしていただきたかったです。
NPOへの支援は資金的なものに限りません。中央労働金庫様をはじめとする各地の窓口と、その地域で活動するNPOの具体的な連携がさらに深まり、知見やノウハウなどが共有されることに期待したいです。
特定非営利活動法人 ほっとプラス 理事
藤田 孝典
≪プロフィール≫
首都圏で生活困窮者支援を行うソーシャルワーカー。生存のためのコロナ対策ネットワーク共同代表。聖学院大学心理福祉学部客員准教授。四国学院大学客員教授。NPO法人ほっとプラス理事。反貧困ネットワーク埼玉代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。厚生労働省社会保障審議会特別部会委員(2012年)。
時機に即した困難な人たちに寄り添う社会事業の数々に敬意
ご存知のように、新型コロナ禍が長期化し、多くの人々の生活が一変しました。
政府や自治体もいわゆる「公助」と称して、各種補助や助成を打ち出していますが、その対象にならない方達からの悲鳴が続いています。
本助成事業では、以前より、政府や自治体が手を出しにくく、また民間の助成も受けにくいが、社会事業として意義深い取組みを支援してきました。今回も同趣旨で多くの事業が提案されていて興味深い内容でした。改めて、人々の困難に真正面から向き合おうとする応募団体の関係者に敬意を表します。
今後も新型コロナ禍による人々の生活スタイルの変化、特有の困難は続いていきます。それに伴い、新奇性のある社会のための事業が次々に生まれていることは希望でもあります。それぞれの地域に合った活動が多くの人の光になってくださることを願っています。
中央労働金庫 総合企画部(CSR)担当部長
有竹 丈司
≪プロフィール≫
地方銀行勤務後、東京労働金庫入庫。都内4店舗勤務後、平成19年から5年間、中央労働金庫営業統括部で多重債務関連業務に従事。支店長を2店舗勤務後現職。現在は教育機関(高校、大学)や企業・労組のセミナー(新入組合員、年齢別組合員、職場委員会等)で消費者問題や住宅ローンの利用などについてセミナー等を行っている。消費生活コンサルタント、宅地建物取扱主任者、貸金業務取扱主任者、クレジット債権管理士。
〈ろうきん〉らしい助成を目指して
本助成制度では、〈ろうきん〉の会員団体・地域NPO支援組織などの選考委員で実施する地区ごとの都県選考を経て、本選考を行っています。本選考にあたっては、これまで同様、私以外は知見の深い専門家の皆さまに選考委員をお願いしています。多くの選考委員が携わることで、バランスのとれた選考を目指しています。
私自身は当金庫の職員として、これまで以上に「〈ろうきん〉らしい助成とは何か」を自問自答しながら、選考にあたりました。
本助成を通じて、様々な立場や状況におかれた方々が「生きるたのしみ、働くよろこび」を享受し、さらに将来、〈ろうきん〉をご利用いただくことで自主福祉金融機関の共助の一端を担っていただく。あるいは、助成団体と〈ろうきん〉のステークホルダーとで新たな化学反応が起こる。そんなストーリーを想像しながら、応募書類を拝見しました。
コロナ禍にもかかわらず、事業内容を柔軟に変えながら実施し、かつ独自の目線で新規事業を企画されている団体が多くありました。選考結果に関わらず、新規事業の今後の発展を期待します。
最後に、本助成制度がより多くの市民団体の皆さまをはじめ、広く認知され、活用いただけるよう、情報発信に努めていきたいと考えています。
都県選考所感
茨城地区
〈中央ろうきん〉会員団体
世界各国で新たな変異株の影響があるなかで、各団体ともに地域や関係団体と協力し身近な課題や社会問題を踏まえた形で多くのご応募を頂きました。
地域密着型の活動から県外・国外に向けた活動まで、着眼点・発想力・将来性など、どれをとっても素晴らしい内容の応募が多く、最後まで選考に悩みました。
コロナ禍により、依然として先行きが見通せない状況での活動が続きますが、今回応募いただいた全ての団体に関わる皆さま方の活動が、素晴らしい活動へと繋がりますよう祈念申し上げます。
地域NPO支援組織
コロナ禍でなかなか先が見通しにくい状況であるにもかかわらず、地域に眠る社会資源を有効活用したり、課題当事者のニーズをしっかりと把握しながら、独創的な、新たな価値を生み出す企画提案が複数あったことは、市民活動の足腰の強さと、本助成の多様性の表れかと思います。
惜しくも本選考に届かなかった団体の案件も含め、「既存の取組みをさらに発展させよう」、「地域をよりよく変えていこう」という積極的な姿勢が見受けられました。結果はどうあれ、「生きるたのしみ、働くよろこび」の言葉が持つ意味を、引き続き突き詰めていただければと思います。
〈中央ろうきん〉茨城県本部
応募団体の事業に対する思いを感じるのと同時に、応募団体について調べてみると、設立の背景は大変共感できるものであり、応援させていただきたいと感じました。
各選考委員からも悩んだ様子が窺え、都県選考委員会のなかでも様々な意見が出たことから、活発な選考委員会だったと感じております。
助成団体におかれましては、本助成制度を活用いただき「生きるたのしみ、働くよろこび」を実践していただきたいと感じております。
最後になりますが、今回応募いただきました全ての団体が、設立の理念に沿ってご活躍されることを祈念申し上げます。
栃木地区
〈中央ろうきん〉会員団体
今年度の選考では昨年同様、他県に比べ応募が少なくもっと募集の発信力が必要では?と感じました。その状況でも今年の団体においては助成の必要性をより強く感じた団体もあり本助成制度の大切さを痛感しました。
現在、日本人も利己主義になりつつある中この様な助け合いが続けば「自助」から「共助」になり幸せな未来になると思います。助成を受けた団体の全力での活動に期待します。
地域NPO支援組織
申請書を拝見し、新型コロナウイルス感染症が地域社会にも様々な影響を及ぼしていることが理解できました。活動を届ける相手である当事者の質量が変化しているとともに、支援者としての市民活動団体もまた危機に陥っているのかもしれません。
「コロナの影響で…」という枕詞を目にすると納得してしまうことが多々ある一方で、この状況だからこそ市民活動ができること、求められることはきっとあるはずです。歩みを止めず、大勢が知恵を絞り、汗を流し、いい社会の実現に向けた活動が本助成制度から生まれることを願ってやみません。
〈中央ろうきん〉栃木県本部
障がい者スポーツの発展・拡大や、予期せぬ妊娠や貧困によって苦しんでいる妊産婦と子供たちの支援など、普段、多くの人がメディアなどを通じて間接的に見聞きしている社会的課題に対して、応募された団体の皆さまが直接向き合い、手を差し出す活動を行っていることに尊敬の念を抱かされました。
応募された全ての団体の活動が、今後さらに発展されること、そして、本助成制度が各団体の取組みを少しでも後押しすることに繋がればと切に願っています。
群馬地区
〈中央ろうきん〉会員団体
本助成制度については今年度も多くの団体の方より申請がありました。新型コロナウイルス感染症の影響がまだ落ち着かない状況の中、各団体の方々のご苦労は計り知れないものと感じました。この様な状況のなかでも新規事業への取組みにより地域の活性化、人とひとの繋がりを重んじた支援活動へ感銘を受けました。現在の状況だからこそ、人とひとの繋がりが大切だと思います。
本助成制度が一人でも多くの方の「幸せ」につながっていけるよう、心より祈念申し上げます。
地域NPO支援組織
本助成制度“カナエルチカラ”が設立されて3年目の選考となりました。コロナ禍で混乱する世相と相まって、新たな活動の必要性が出てくる転換期だったと思います。都県選考を進めるなかで多様な活動の構想を目の当たりにし、市民活動の底力を実感いたしました。先の見えない時代だからこそ、本助成制度のテーマ「生きるたのしみ、働くよろこび」が一層重要になってくると思います。
助成を受けた団体の皆さま方の活動が、世の中を照らす希望の光となることを祈念いたします。
〈中央ろうきん〉群馬県本部
コロナ禍により「生きるために必要なこと」「(生きるために必要ではないが)幸せになるために必要なこと」を判断する場面に遭遇した方も多いと思います。本助成制度“カナエルチカラ”は、その両方に関係する活動を行う団体の思いを叶える制度であると考えます。今回ご応募いただいた団体の皆さまの思いに触れ、感銘を受けるとともに、人とのつながりが希薄になりながらも、その重要性を再認識することができました。
金庫も福祉金融機関として、働く人の「幸せ」の実現を目指し取組みを行っています。ともに人のより良い生活と幸せの実現を目指すとともに、ご応募いただいた団体の更なるご活躍を祈念申し上げます。
埼玉地区
〈中央ろうきん〉会員団体
選考にあたり団体の更なる事業の拡大と発展とともに一人でも多くの支援者が集いそこに働くよろこびの場を作りだせるか、また如何にして受益者と共に生きるたのしみを共有することができるかについて注視し臨みました。
意気込みは感じつつも力足らずと思われる点もありましたが、コロナ禍において様々な面で多大な打撃を受ける中、コロナ禍に負けずに誰ひとり取り残さない社会の実現を感じさせる内容に感銘を受けました。
今後もより多くの支援の担い手が集まり育ち地域の共感を呼び事業の輪が広がることを大いに期待します。
地域NPO支援組織
新型コロナウイルス感染拡大により、貧困支援などを活動分野とするNPOは多忙を極めるなか、大多数のNPOは活動力の低下に悩んでいるようです。応募件数は昨年に比べて増えていますが応募書類からは新規性ある事業や練り込まれた事業というものが見られなかったと思います。
こういった状況に現在の社会情勢が大きく反映しているとは思いますが、NPOの皆さんには、あとひとふんばりしていただいて、新たな価値観や活動を提案する新規事業を生み出してほしいと思います。
〈中央ろうきん〉埼玉県本部
選考を通して、社会の変化とともに地域社会に新たな課題が生まれていることを改めて認識しました。その課題は、行政では対応しきれないものも多く、だからこそ、今回応募いただいた各団体の活動は、子供たちや地域住民のために大変重要で意義のあるものだと感じます。各団体の皆さまが熱意を持って活動されていることに敬服いたします。
今後、ご応募いただいた団体の活動が周りの多くの人を巻き込み、さらに発展していくことを願っております。
千葉地区
〈中央ろうきん〉会員団体
まずもって、最終的に助成の対象となった皆さま、おめでとうございます。また、本助成制度の趣旨に賛同され、熱心に応募書類を作成いただいた全ての団体の皆さま、お疲れ様でした。
地域における共助の取組みの担い手としての立場から選考に取組みました。各団体が本質的に求められている事業ニーズに対応すべく、withコロナで懸命に取組んできた実績や未来予想図を前に、選考委員の議論が尽きなかったことが強く印象に残っています。
今回、応募いただいたすべての団体が、事業目標を達成されることを祈念申し上げます。
地域NPO支援組織
千葉県内の団体から新たな申請がなく、残念でした。本助成についての周知をより積極的に進めていく必要性を感じました。2年目・3年目助成の申請内容は、高齢者支援、子育て支援、多文化共生など、多様な視点でどれも地域の課題に対応しており、それぞれの団体の視点、強みを活かしたものになっていたと思います。
ただし、この1年の成果をもとに次の1年をどう展開していくかが見えにくい部分もありました。「新型コロナウイルス」の影響もあるかと思いますが、今後の活動の拡充に期待します。
〈中央ろうきん〉千葉県本部
都県選考にあたって、助成2年目・3年目の応募書類を拝見させていただきました。
選考を通じて、SDGsが世界的に大きなテーマとなっている中、NPO団体の皆さまの使命感や志の高さを実感することが出来ました。
改めて日本社会において“手の届きにくい問題・課題”に取組む全ての皆さまに大きな敬意を表します。
選考結果に関わらず、今回ご応募いただきました全ての団体の皆さまのさらなる発展・ご活躍を心より祈念申し上げます。
東京地区
〈中央ろうきん〉会員団体
応募された各団体が、新型コロナウイルス感染症への対応という困難な状況にあっても、多種多様な課題の克服に向けて、事業や支援に取組んでいることを知りました。
書類選考の段階では、働く者の立場として極力、様々な角度から拝見・考察させていただきましたが、オンライン会議での意見交換や考え方で気づかされる部分も多く、あらためて話し合いの重要性を認識いたしました。
選考結果に関わらず、応募団体の継続した活動と本助成制度“カナエルチカラ”の取組みが、「生きるたのしみ」や「働くよろこび」に繋がり広がっていくことを祈念致します。
地域NPO支援組織
コロナ禍が続くなかで、人が集うことが制限され参加規模を小さくしながら交流や学びの場を続けたり、集団ではなく一人ひとりに対してアプローチする活動に取組んだり、オンラインが使用できるように取組んだところこれまでとは違った人たちに多数参加してもらえるよう広がったなど、応募書類から各団体が様々な工夫と挑戦をされていることを感じました。
プログラムを通して人と人同士のつながりを取り戻したり、団体を超えて新たなつながりや参加が生まれることを期待しながら、実現に向けてご一緒に知恵を出し合うことができればと思います。
〈中央ろうきん〉東京都本部
〈ろうきん〉ならではの助成ができること、コロナ禍が続くなかで、支援を必要とする喫緊性などを考慮のうえ選考の任務に就かせていただきました。応募いただいた団体様からの書類を拝見するなかで本助成のテーマである「生きるたのしみ、働くよろこび」に対する様々な支援活動を学ばせていただき、大変貴重な経験となりました。各団体様の活動に対するあたたかい思いを感じ選考は非常に難しいものとなりました。
最後になりますが、ご応募いただきました団体様の更なるご活躍とご発展を祈念申し上げます。
神奈川地区
〈中央ろうきん〉会員団体
このたび、様々な活動を行う団体の審査という作業に当たりました。各団体の活動内容とその成果に目を通すなかで、多くの団体の取組みや理念を知って驚くとともに、それら熱心に活動する団体を評価する難しさを実感しました。いずれの内容にも共感する部分がありましたが、活動の目的や必要性、将来性などを精査し、極力客観的に審査するように努めました。
今回の選考を受けた団体が今後多くの支援を受けて、その活動を発展させること、目的の実現に近づくことを願っております。
地域NPO支援組織
本年度も助成1年目から3年目まで、11団体と多くの団体からご応募いただきました。未だ先行きがはっきりしないなかではありますが、個性豊かな活動が揃いました。市民の自主的な課題解決に向けた活動への期待は、日を追うごとに高まっていると考えられます。昨年に引き続き複数の組織が連携する活動や、広域性を視野に入れた活動などは今後の展開に期待が膨らみます。また受益者の想定が広がってきていることは本年度の特徴といえるでしょう。
団体の皆さまのご健康に十分留意し、活動を続けていただけますよう祈念いたします。
〈中央ろうきん〉神奈川県本部
地域活性化やこどもホスピス支援・環境に対する取組みなど、多種多様な団体よりご応募いただき、地域課題の解決に向け、熱い思いを持って、主体的かつ継続的な視点で事業に取組んでいる様子を伺うことが出来ました。また、地域コミュニティが希薄になっている現代社会において、地域社会との連携や先駆的な活動を支援し、関わっていくことの重要性を改めて感じました。
今回ご応募いただきました全ての団体の更なるご活躍により、「生きるたのしみ、働くよろこび」が感じられる地域社会の創造に繋がっていく事を心よりお祈り申し上げます。
山梨地区
〈中央ろうきん〉会員団体
新型コロナウイルス感染症の不安がいまだ払拭できない環境のなかで、それぞれの団体が工夫をしながらの一年間の活動は色々と苦労が多かったと思います。これまでの成果を生かし、また新たな課題にどう対応して目標を達成するか、期待しています。
今年は1年目の応募がなかったことは少し残念ではありましたが、本助成制度を通じて「働くよろこび、生きるたのしみ」を多くの人々に感じていただけるよう今後もこの取組みを応援していきたいと思います。
地域NPO支援組織
2年目・3年目と継続し「生きるたのしみ、働くよろこび」を追求する団体が、山梨に2団体あったことは、とても頼もしく、微力ではありますが応援させてもらいたいなと思いました。
今後は、本助成制度“カナエルチカラ”の理念と魅力をもっと多くの団体に知ってもらい・活用してもらえるように他県の取組みも参考にし“山梨らしい取組み”を展開していきたいと思っています。
〈中央ろうきん〉山梨県本部
今回の山梨地区での応募は、継続助成2年目・3年目の各1団体という少ない応募ではありましたが、この2団体ともコロナ禍の厳しい状況下にあって創意工夫しながら活動を拡大されていることに感銘いたしました。
まだまだ、先行きが不透明な時代だからこそ、運営(提供)する側・利用(受益)する側の双方が状況に応じて活動の形を変えながら、柔軟性・多様性をもって地域社会に根差した活動に取組まれることを期待します。
今後も、ご応募された団体の更なるご発展・ご活躍をお祈り申し上げます。